繊細で美しいピアノBill Evans

ビル・エヴァンスと言えば、数々の名盤がありますが、僕はバンドでジャズを演奏し始めた当時、こんな繊細なピアノは僕には似合わないと思っていました。

ところがホテルで演奏仕事を始めてから、音量の制約あるソロピアノをいかに美しく弾くかを考えるようになり、いつの間にかエヴァンスの虜に。

エヴァンスは、それまでのビーバップのスタイルを大幅に改革しました。従来のピアニストが右手で単音のメロディを奏でていたのに対して、和音を付けてのアプローチが多く、当然、響きも豊かになります。スタンダードもコードやキーを変えたりと、いろんな技法を用いた、まさにレジェンドです。

お気に入りの一枚は

たくさんの作品の中、一枚あげるなら晩年のYou Must Believe in Spring(ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング)。オリジナル以外の曲の選び方も抜群のセンス、リリシズムを感じる曲ばかり。
タイトルのYou Must Believe in Springはミシェル・ルグランの曲で、フランスの匂いが哀愁漂う美しさを感じさせます。
その他の曲も含め、僕はエヴァンスの選ぶ曲を好んで演奏します。

You Must Believe in Spring/ Bill Evans

  1. B Minor Waltz
  2. You Must Believe in Spring
  3. Gary’s Theme
  4. We Will Meet Again
  5. The Peacocks
  6. Sometime Ago
  7. Theme from M*A*S*H
  8. Without a Song
  9. Freddie Freeloader
  10. All of You

レーベル: Rhino / Wea
JAN: 0081227371920


宮下博行― HIROYUKI MIYASHITA

大阪出身のJAZZピアニスト。作曲・編曲も行なう。
数多くのオリジナル曲と、JAZZスタンダードのアレンジを収録したアルバムを発売。
ヨーロピアンサウンドと評されるの美しいピアノで多くの人を魅了し続けている。
ライブ活動は関西が中心だが、年に数回関東でも行っている。

繊細で美しいピアノにいつまにか虜に。Bill Evans(ビル・エヴァンス)

投稿ナビゲーション


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください